三崎亜記『玉磨き』 街のポートレート Saturday December 10 2016 

LEICA SUMMICRON-M f2/50mm 沈胴
LEICA SUMMICRON-M f2/50mm 沈胴

数少ない趣味の一つといえるのが読書なのだが、最近読んで面白かったのが、三崎亜記『玉磨き』。6篇からなる短編小説。はっきり言って僕は三崎亜紀の大ファンだ。絶対にありえない独特のストーリーなのだが、日本的な社会のディテールがとてもよくできていて読んでいるうちに実際に起こった出来事のような、もしくは近い将来起きるのではないだろうかと思わせる表現力にいつもはまってしまう。三崎亜紀の小説なんかは日本人でなければ書けないのではないかな、と思う。地味ではあるかもしれないが現代の日本社会や文化を緻密に表現していると思う。世界では村上春樹など欧米の小説を日本人が書きました、みたいなものが受けるのかもしれないが、日本にはもっと個性的な小説家は多いと思うのだが。欧米が評価するもの、大衆に受けるものが必ずしもベストのものではないということをだ。そろそろメディアや文化の面で欧米に媚びるのをやめてもいい時期ではないかと思っている。

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kan

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写真&文 KAN 愛媛県生まれ、兵庫県在住。京都府立大学卒業後30カ国以上旅する。職業フォトグラファー。妻、息子と三人暮らし。

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